トラストはヨーロッパが発祥の地だそうである。私が学んだところでは、2つの説がある。 ひとつは、中世のヨーロッパで、誰かが死ぬたびに、その人が所有していた土地の一部を王様に納めなければならなかったそうだ。今で言うところのプロベートとか、相続税であろうか。そこで土地を持っている人々は、これを避けるために、誰かが死にそうになると、土地の名義を一時的に教会へ移すようになったそうである。そしてお葬式が済んでから、教会へ多少の寄付をして、土地の名義を返還してもらったそうだ。このシステムが後にトラスト制度に進歩したらしい。 もうひとつの説は、やはり中世頃のヨーロッパで、お坊さん達がお寺を所有していたが、宗教上の理由からお坊さんは財産を持つことが許されていないため、お寺の所有者として、トラストというものを作った。お寺や土地の所有者はトラストであってお坊さんではないので、教義に反せず、しかも自由に住居や宗教活動の場として使うことができた。このトラストは、今で言うところの、イレボーカブルトラストであろうか。 ヨーロッパでは、トラスト発祥の地だけあって、トラストを持っている人はアメリカより格段に多いそうだ。日本でも、今後、相続対策や資産保全の手段としてのトラスト制度ができてくるのではないかと思われる。 |