アメリカでは、同居していても結婚していないカップルが多くいます。同姓同士のカップルも多いので、「ドメスティック・パートナー」と言って、結婚はしていないけれども同居しており、州によりますが、医療保険などの面で夫婦と同じような扱いを受けることができる制度があります。 そこでよくある例ですが、未婚のカップルで、2人とも離婚経験があり、それぞれ前の結婚で子供がいるという場合に、相続計画を作るとき、自分が死んだときの遺産相続は現在のパートナーにたとえば50%、自分の子供に50%、というようにしたとします。 さて自分の死亡時点ででもしパートナーが先に亡くなっていたら、パートナーが相続するはずだった遺産はパートナーの子供達ではなくて、自分の子供達が相続することを希望される場合が多いので、相続計画はそのように作ります。 しかし、もしこのカップルが一緒に事故にあって相次いで亡くなった時に、自分(遺産を遺す方)の死亡時刻がパートナーの死亡時刻より先だと判断されたら、50%はいったん死亡時刻の遅かったパートナーが相続することになります。そうすると、このパートナーの相続計画にそってこの遺産が分配されてしまいます。 これを防ぐには、「事故など同じ原因によって180日以内に相次いで死亡した場合には、相続上は、相手が自分より先に死亡したとみなす」というような一文を、トラストに書き加えます。 これって、取り越し苦労でしょうか? いえいえ、お金の問題は必ず争いを引き起こします。生きているうちに、できる限りこと細かく決めておくことです。 |